症例検討 レミフェンタニル:私はこう使っています 2
肝硬変患者の肝切除術の麻酔管理―肝血流量と麻酔深度を天秤にかける手探りの麻酔管理は卒業!
藤井 宏一
1
,
山口 重樹
1
Koichi FUJII
1
,
Shigeki YAMAGUCHI
1
1獨協医科大学医学部 麻酔科学講座
pp.1126-1131
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101978
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症例
62歳の男性。身長165cm,体重72kg。肝細胞癌の診断にて肝亜区域切除術が予定された。既往歴としてC型肝炎による非代償性肝硬変,食道静脈瘤を認めた。術前の検査所見は,アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)58U/L,アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)50U/L,γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)38U/L,総ビリルビン1.3mg/dL,総タンパク7.7g/dL,アルブミン3.2g/dL,コリンエステラーゼ139U/L,プロトロンビン時間(PT)活性値78%,補正インドシアニングリーン(ICG)試験42%,Na+ 143mEq/L,K+ 4.2mEq/L,Cl- 107mEq/L,白血球数3300/μL,赤血球数441万/μL,ヘモグロビン値(Hb)14.2g/dL,ヘマトクリット値(Ht)42.8%,血小板数(Plt)8.4万/μLであった。
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