徹底分析シリーズ PCA再考
超音波ガイド下末梢神経ブロックとIV-PCAを併用する術後鎮痛―PONV対策にも有効
赤根 亜希子
1
,
柴田 康之
1
AKANE, Akiko
1
,
SHIBATA, Yasuyuki
1
1名古屋大学大学院医学系研究科 麻酔・蘇生医学
pp.788-793
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101310
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従来,硬膜外ブロックが禁忌となる開腹術や開胸術に対しては,静脈内自己調節鎮痛intravenous patient controlled analgesia(IV-PCA)が選択されてきた。近年,鎮痛を麻薬単独で行った全身麻酔が,癌手術後の再発,転移に影響を与えることが明らかになり,全身麻酔に区域麻酔を併用することが推奨されつつある。超音波ガイド下末梢神経ブロックは,硬膜外ブロックが禁忌となる症例において,その代わりとなり得る区域麻酔と位置づけることができる。
当院では,IV-PCAと超音波ガイド下末梢神経ブロックを併用した急性疼痛管理を行っており,この取り組みについて記述する。
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