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Anesthesiology
Editorial:
Cannesson M, Earing M. Adult congenital heart disease patients undergoing noncardiac surgery and the role of anesthesiologists as perioperative physicians. Anesthesiology 2013;119:747-8.
Article:
Maxwell BG, Wong JK, Kin C, et al. Perioperative outcomes of major noncardiac surgery in adults with congenital heart disease. Anesthesiology 2013;119:762-9.
■増加し続ける成人先天性心疾患患者
先天性心疾患は生産児の約1%に発生する。外科的,内科的治療の進歩により,現代ではその90%以上が成人し,成人患者数のほうが小児患者数よりも多くなっている。そのため,成人先天性心疾患患者が非心臓手術を受ける機会も増加してきている。先天性心疾患患者は,心不全,肺高血圧,伝導障害や不整脈,シャント残存,弁膜疾患といった循環系合併症がある可能性がある。加齢に伴い,高血圧,心機能の悪化,冠動脈疾患なども合併し得る。妊娠や非心臓手術に伴い,循環系合併症が起こり得る。さらに,てんかん,肺疾患,腎疾患,肝疾患といった非循環系の合併症がある可能性もある。成人先天性心疾患患者が非心臓手術を受ける場合は,健常成人と比べ,感染性心内膜炎,心不全などの循環系合併症のほか,肺炎,腎不全などの非循環系合併症などを起こすリスクが高いと考えられているが,実際にどれくらいの頻度なのかのデータは少ない。そこで,Maxwellらは,Nationwide Inpatient Sample(NIS)データベースを用い,成人先天性心疾患患者が非心臓手術を受けた場合の死亡率や周術期合併症の頻度について検討した。
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