投稿論文 原著
Mintoモデルを用いたレミフェンタニル体内濃度の予測における標準体重に基づく投与の意義
松木 悠佳
1
,
長田 理
,
奥野 絢子
,
重見 研司
1福井大学 学術研究院医学系部門医学領域器官制御医学講座麻酔・蘇生学分野
キーワード:
肥満
,
やせ
,
理論モデル
,
コンピュータシミュレーション
,
Remifentanil
,
薬物投与量算出
,
標準体重
Keyword:
Models, Theoretical
,
Thinness
,
Obesity
,
Remifentanil
,
Computer Simulation
,
Ideal Body Weight
,
Drug Dosage Calculations
pp.290-294
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020199077
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標準体重に基づいてレミフェンタニルを投与した場合に、意図した薬物濃度が得られるかを検討した。男女おのおの、やせ・標準・肥満の3パターンの体重を想定し、実体重・標準体重に基づきレミフェンタニル0.5μg・kg-1・min-1で30分間持続投与した場合の血中濃度と効果部位濃度を求めた。標準体重に基づく投与では、男女ともにやせ・肥満の場合であっても標準体重の場合と同様の誤差の少ない体内濃度となった。一方、実体重に基づく投与では、男女ともにやせ・肥満の場合に標準体重から大きく外れた体内濃度となった。標準体重に基づくレミフェンタニル投与は、体格にかかわらず同程度のレミフェンタニル体内濃度が得られることが確認された。
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