特集 “わかったつもり”で終わらせない血液凝固異常とDIC
Part 2 検査と鑑別
⓳ 集中治療患者で特に気をつけるべき事項—未分画ヘパリンのコンタミネーション
下村 大樹
1
Daiki SHIMOMURA
1
1公益財団法人 天理よろづ相談所病院 臨床検査部
キーワード:
APTT
,
未分画ヘパリン
,
UFH
,
プロタミン
Keyword:
APTT
,
未分画ヘパリン
,
UFH
,
プロタミン
pp.97-99
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188348330180010097
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はじめに
未分画ヘパリンunfractionated heparin(UFH)は,播種性血管内凝固症候群(DIC)の治療および血栓塞栓症(静脈血栓症,心筋梗塞症,肺塞栓症,脳塞栓症,四肢動脈血栓塞栓症,手術中・術後の血栓塞栓症等)の治療など,集中治療患者で頻繁に使用されている。UFHのモニタリングには,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)が用いられる。ガイドラインでは,APTTは試薬の異なりを含め値が標準化されていないため,抗Ⅹa因子ヘパリン濃度が0.3〜0.7単位/mLに相当する治療域,すなわちAPTTが対照値の1.5〜2.5倍となるように用量を調節すると記載されている1,2)。

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