連載 トラウマインフォームドな精神保健医療福祉のパラダイムシフト・5
話し合おう—トラウマインフォームドケアとしての対話
熊倉 陽介
1,2
1東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野
2ことぶき共同診療所
pp.258-263
発行日 2021年5月15日
Published Date 2021/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689200887
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意味について考えてはいけない時ほど 意味を考えてしまう
連載も第5回となりました。真の締切が近づいてきています。当初、設定されていた締切の向こう側には、編集者が時間的なマージンを残してくれていました。それを、毎回、少しずつ侵蝕してきました。「締切トラウマ」について毎回語り、原稿を督促しにくい空気感を作り出してきたのです。隔月刊である以上、理論的には2か月ごとに書かなければならない連載を、2か月と数日、また2か月と数日、と、毎回少しずつ締切を後ろに引き伸ばして、締切の向こう側に残された時間を食い潰して生き延びてきました。
「連載の原稿いかがでしょうか。とうとう危険水域に入ってきました。お待ちします」
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