連載 米国の隔離・身体拘束最小化方策=「コア戦略」とは・1【新連載】
トラウマインフォームドケア(トラウマを念頭に置いて臨むケア)
石井 美緒
1
1沼津中央病院
pp.92-93
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689101269
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米国では1990年代末以降、世論を巻き込んだ行動制限削減のムーヴメントが起き、全組織管理的な視点を含んだ包括的な行動制限最小化方策として、Huckshorn*1が提唱した「隔離・身体拘束最小化─使用防止のためのコア戦略」(以下、コア戦略)に基づく取り組みが実施された。本邦では吉浜らがそれを翻訳している*2。
コア戦略は、4つの基本的概念と6つの具体的戦略を提示する。米国では精神保健局長協会(NASMHPD)が主体となり、コア戦略を基にした行動制限最小化に関する研修が、数多く開催され、一定の成果をあげている*3。
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