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特集 トラウマインフォームドケアと小児期逆境体験
日本へのトラウマインフォームドケアの導入
Introduce Trauma-informed Care to Japan
川野 雅資
1
Masashi Kawano
1
1奈良学園大学保健医療学部看護学科精神看護学
1Department of Nursing, Nara Gakuen University, School of Health Sciences, Nara, Japan
キーワード:
Trauma-informed care
,
Psychiatric and mental health nursing
Keyword:
Trauma-informed care
,
Psychiatric and mental health nursing
pp.1117-1125
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405205910
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抄録 筆者のトラウマインフォームドケアの学習過程,研修,文献,研究活動を述べ,SAMHSAのトラウマインフォームドケアに必要な3つのE,4つのR,6つの原理,そして10のガイダンスについて紹介する。精神医療が再トラウマ体験になる実態を調査研究の結果から示し,入院が再トラウマ体験になりやすいこと,トラウマインフォームドケアに未熟なシステムの特徴,再トラウマに繋がるケアや治療,トラウマ的な体験をした患者にとっての隔離と拘束,隔離と拘束を回避する方法,そしてトラウマインフォームドケアの目標についてふれ,感性を豊かにすることの重要性に言及する。結論として,わが国での精神科医療・看護におけるトラウマインフォームドケアは,まだ,始まったばかりであると言える。
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