連載 めざせ 楽寿食・8
栄養管理と食事計画―1日の献立例
松月 弘恵
1,2
,
住垣 聰子
2
,
井上 典代
2
,
大沼 奈保子
2
1東京家政学院大学
2E-net
pp.683-688
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901542
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本シリーズではこれまで7回にわたり,在宅療養者の栄養管理という視点からエネルギー,たんぱく質や水などの各種栄養素の必要量と摂取の要点,また在宅療養者に多くみられる症状として咀嚼・嚥下困難や便秘をテーマとしてきた。そのため,掲載した料理例も「○○によい料理」「××を多く含む料理」といった紹介であった。しかし,日々の食生活は1品のみの料理で成り立つことはほとんどなく,いくつかの料理の組み合わせによって構成されている。
明治22年に発表された「食生活論」において海軍医森林太郎(作家森鴎外)は,「食事は複数の料理から構成され,料理も複数の食物から構成される。さらに食物は複数の食素(栄養素)を含んでいる。よって1つの食品や食素を取り上げ滋養があるとするのは間違えである」と述べ,食品や料理を組み合わせて食べる意義を示している。
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