特集 21世紀における看護制度のあり方を問う
介護職と看護職の業務の責任と分担―介護現場の実態から
篠崎 良勝
1
1民間病院問題研究所
pp.36-38
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902302
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介護職の医療行為の実態
私の所属する民間病院問題研究所では,以前,在宅の介護職(ヘルパー)と施設の介護職(ケアワーカーに「あなたは,介護職がたんの吸引,酸素吸入,点滴,経管栄養,インシュリン投与等の行為(医療行為)を行なうことは保健婦助産婦看護婦法(以下,保助看法)で禁止されていることを知っていましたか」とアンケート調査を実施した。その結果,ヘルパーの98.6%,ケアワーカーの86.0%が「知っている」ということがわかった。
また,ヘルパーの95.9%,ケアワーカーの96.0%が,医療行為経験者という結果も出た。この数字をみて驚く人もいれば,当然の結果と頷く人もいるだろう。
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