調査報告
産業看護職の業務実態と役割認識
磯野 富美子
1
1東京大学医学部健康社会学教室
pp.250-254
発行日 2001年3月1日
Published Date 2001/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906009
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はじめに
産業保健分野で働く看護職は増加しているが,実際の業務内容や業務をとおして担っている役割は,事業所によって異なっている1).その中で,看護職自身は教育や指導,健康相談などの業務をとおして,専門職としての役割を発揮したいと考えている2).これまでの産業看護をめぐる研究においては,健康管理を中心に業務実態が把握されており,看護職が不満を感じている事務的な業務の実態は,十分に明らかにされていない.また,看護職自身が産業看護職としてどのような役割認識を担っているのかについても,十分に明らかにされてこなかった.
そこで,事務的業務を含む産業看護職の業務実態を詳細に把握するとともに,看護職の業務への希望や役割志向の把握により,看護職の役割認識を明らかにすることを目的に,調査を実施した.
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