Japanese
English
研究ノート
高齢者の介護施設における看護職・介護職の連携・協働に関する認識
Inter-Professional Collaboration of Nurses and Careworkers in Elderly Care Facilities
柴田(田上) 明日香
1
,
西田 真寿美
2
,
浅井 さおり
1
,
沼本 教子
1
,
原 祥子
1
,
中根 薫
1
Asuka Shibata(Tagami)
1
,
Masumi Nishida
2
,
Saori Asai
1
,
Kyoko Numoto
1
,
Sachiko Hara
1
,
Kaoru Nakane
1
1神戸市看護大学
2岡山大学医学部保健学科
1Kobe City College of Nursing
2Faculty of Health Sciences, Okayama University Medical School
キーワード:
看護職
,
介護職
,
連携
,
高齢者ケア
,
フォーカスグループインタビュー
,
nurse
,
careworker
,
collaboration
,
elderly care
,
focus group interview
Keyword:
看護職
,
介護職
,
連携
,
高齢者ケア
,
フォーカスグループインタビュー
,
nurse
,
careworker
,
collaboration
,
elderly care
,
focus group interview
pp.116-126
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究は施設ケアの実践を担う看護職・介護職における連携・協働に関する問題認識の異同を比較検討し,その課題を明らかにすることを目的とした.介護療養型医療施設,介護老人保健施設,特別養護老人ホームに所属する看護職,介護職の別に6名ずつの4グループを構成し,グループインタビューを実施した.その結果,各職種の認識は情報の伝達方向,業務分担,個人の職業意識の内容に分類された.(1)情報の伝達方向:看護職は介護職による情報の質と内容に個人差があることを指摘し,介護職は看護職には本音が言えないという相違があった.(2)業務分担:指示・命令型は明確な分業体制が意識されている反面,職種間の階層性に伴う不満もあった.相互・調整型はスタッフの力量とケアの質を基準として,柔軟に調整され円滑であった.独立・分業型は両職種ともに業務の責任範囲が不明瞭であるという認識であった.(3)個人の職業意識:介護職は看護職に個人的な親しみを求め,看護職は介護職に職業的成長を求めていた.管理職の方針が連携活動に強く影響するという認識は共通していた.
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