特集 ケア×ケア
看護と介護が協働するとき
看護職と介護職 お互いをどう見ているのか―『看護と介護の連携に関するアンケート』調査結果から見る実態
川添 チエミ
1
Chiemi Kawazoe
1
1財団法人仁風会財団本部企画部(京都府)
pp.464-470
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101269
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はじめに
日本療養病床協会の看護・介護委員会は,「看護・介護の現場の声を反映できる取り組み」を目的として看護職8名,介護職5名の計13名で2007年に発足した.昨年は発足初年度でもあり,まずは委員会の活動内容について話し合いをもったところ,委員会のなかでも病院の規模や職員の配置,入院患者の特性により,看護・介護の役割や業務内容が大きく異なっていることが明らかになった.
そこで,委員会の活動としてアンケートを実施し,看護・介護現場の実態把握から開始することとなった.アンケートの内容として「連携」と「業務実態の把握」の2つの案があったが,今回は「連携」について行なうことに決定した.アンケート実施方法は以下のとおりである.
●対象:日本療養病床協会会員717病院(院長・看護部長・看護師長・看護職・介護職)
●実施時期:2007(平成19)年3月
●調査方法:郵送により回収
今回は,「看護と介護の連携」について,おのおのの立場によって考え方が異なる現状を明らかにするため,アンケートの対象者を明確にしたうえで,比較検討することにした.本稿ではその結果と考察について述べ,看護と介護の協働の現場の様子を理解する手助けとしてほしい.
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