特集 在宅医療のスキルアップ
在宅医療における看護職と介護職
山田 雅子
1
1聖路加看護大学 看護実践開発研究センター
キーワード:
看護職
,
介護職
,
身分法
,
医行為
,
チーム医療
Keyword:
看護職
,
介護職
,
身分法
,
医行為
,
チーム医療
pp.832-835
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101227
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在宅医療の重要性が指摘され,診療報酬などで評価されて久しく20年余が経過している.最近では2006年度の医療法改正に伴い,施設完結型の医療提供体制から地域完結型に移行していくことが,これからの高齢・少子・多死時代を乗り切るための必須の考え方であることが示された.その中で在宅医療は退院後にも医療や介護を必要とする人々へ,切れ目のないサービスを提供していくという使命を持ち,看取りも含めての総合的な対応ができるように,その機能への期待が高まっている.
在宅医療はそもそも,病院,診療所,居宅介護事業所,訪問看護ステーション,訪問介護事業所など,所属の異なる関係職種が,一人の在宅療養者をめぐってそれぞれにチームを作り機能していくといった意味で,究極のチーム医療であるといえよう.そのチーム医療を展開するにあたり,互いの役割を認識し,尊重することは最も基本的な重要事項であると考える.ここでは,在宅医療における看護職と介護職に絞り,両者に関する身分法などの制度上の違いに触れ,実際の連携における課題を整理し,その課題を乗り切るための考え方について,看護職の立場から述べてみたい.
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