連載 事例で学ぶ看護管理―組織行動学的視点の活用・5
婦長と主任の意思決定の偏り
稲田 三津子
1
,
池田 美里
2
,
酒井 詠美
2
,
川﨑 彰子
2
1日本赤十字看護大学
2日本赤十字看護大学大学院看護学研究科修士課程
pp.642-645
発行日 2001年8月10日
Published Date 2001/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902074
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はじめに
職位にかかわらず,組織に所属している個人は,全員が何らかの行動を起こす前に,意思決定をしている。すなわち,本人が意識する・しないにかかわらず,2つ以上の選択肢の中から選択をしているのである。したがって,意思決定とは何かを理解することは,個人の行動を理解する上で重要と言えよう。
今回の目的は,クリティカル領域であるICU(Intensive Care Unit)内で遭遇する看護スタッフの勤務調整について,婦長と主任の意思決定がどのようになされたのかという視点から分析することにより,結果として効率性や看護職者の満足感にいかに影響を及ぼすかを理解することにある。
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