連載 事例で学ぶ看護管理―組織行動学的視点の活用・9
婦長とスタッフナースのコンフリクト
稲田 三津子
1
,
中村 裕子
2
,
秦野 環
2
,
前田 久美子
2
1日本赤十字看護大学
2日本赤十字看護大学大学院看護学研究科修士課程
pp.1010-1013
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901344
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はじめに
集団や組織において,少なからずコンフリクト(葛藤)が存在するということは,否定できない事実と言えよう。近年,組織行動学においても,コンフリクトの種類と程度によって集団行動に影響を及ぼすことが明らかとなっており,研究対象として関心が高まっている。看護管理においても,コンフリクトの存在を認識し,理解を深めることは集団行動を理解する上で重要である。
今回の目的は,手術室における能率と患者の安全確保に関する婦長とスタッフナースのコンフリクトについて分析することが,生産的な結果,すなわち看護ケアの質の向上や看護婦の意欲を高めるための手掛かりを得ることにつながると理解することにある。
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