特集 日常ケアを見直そう[総集編]
婦長—こんな婦長がいてくれたら
小野寺 綾子
1
1神奈川県立成人病センター看護部
pp.1367-1370
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921265
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看護の道を選び,看護学生時代に出会った婦長さん,看護婦として就職し配属された臨床の場で出会った婦長さん,それから数年の臨床経験を積んで出会った婦長さんなど,それぞれどんなイメージを婦長に持っているのだろうか.皆さんの胸の中では婦長に対する期待と不平・不満が限りなく交錯しているのではないだろうか.吉田浪子氏は,“看護管理──99の要点”(日本総研出版)で,婦長,主任に求められるものとして99の事柄を述べている.
日々これだけのことを求められていると最初からわかっていれば,婦長の引き受け手は激減してしまうかも知れない.また,婦長が自分が負っている責任をあまり強く意識しすぎると,きっと身体的にもクタクタに疲れ切ってしまうのではないだろうか.苦しみの後に楽あり,重責を担う一方,婦長としての喜びというのも当然なければならない.
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