特集 管理者としての婦長
婦長のあり方と婦長教育
大谷 昌美
1
1神奈川県立看護教育大学校,看護教育部
pp.19-22
発行日 1977年5月1日
Published Date 1977/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206219
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看護婦は一般の大学生と異なり,学生時代に実習を通して,ある程度,卒業後の就職場所となる病院の実態を理解している.入学して何か月間か勉強し,実習に出始めた途端,頭の中で考えていた看護と,病院の中の看護の違いに驚き,自分の職業選択に疑問を感じてさっさと退学してゆく学生もおり,全国的に見ればその数は決して少なくないであろう.
看護学生が失望して退学してゆく理由は,個々人によって多少の違いはあるであろうが,卒業まで頑張った学生でも,一度や二度はこのまま続けてよいのだろうか?と立ち止まって悩み苦しんだ経験を持っているのではないだろうか.その悩みの共通点として,第一にあげなければならないのは,人間関係であり,実習病院の実習のあり方であり,そして指導者の指導力の問題であろう.
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