連載 これからの臨床現場を支えるために COVID-19を経験した米国の看護現場から・29
健康的な職場環境づくりに向けて,看護師同士のいじめを解決する
岩間 恵子
1,2
1ペース大学
2マウントサイナイ モーニングサイド病院
pp.432-435
発行日 2024年5月10日
Published Date 2024/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202660
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安全な職場環境づくりに関して,職場における暴力,ワークプレイス・バイオレンス(workplace violence:WPV)について数回にわたり考察してきました。看護師が患者やその家族から受ける暴力だけでなく,看護師同士のいじめもWPVに含まれます。そこで今回は,WPVに関する最後のトピックとして,看護師同士のいじめとその解決について考えていきます。
読者の中にも,看護師同士のいじめを経験したり目撃したりしたことがある方がいるかもしれませんが,職場における看護師同士のいじめは万国共通の現象です。近年,世界のさまざまな国からの報告や文献を目にすることが多くなりました。ある著者は「看護師のいじめのまん延は,私たち看護職における最悪の敵である」と問題提起しています1)。
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