連載 師長の臨床・2
米国で看護管理を学んだ師長と考える日本の看護管理者の課題
佐藤 紀子
1
,
手島 芳江
2,3
1東京女子医科大学看護学部看護職生涯発達学
2東京女子医科大学大学院看護学研究科博士後期課程 看護学専攻 看護職生涯発達学分野
3東海大学医学部付属大磯病院
pp.976-979
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102591
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前回は連載を始めるに当たり,私がどのような経緯で「看護職生涯発達学」を創設したのかについて紹介した。そこには,「看護管理学」でもない,「看護教育学」でもない,現場の最前線で働く看護師の視点から看護を考え,支援したいという願いがあった。
そして,この連載では「師長の臨床」を探求することをめざそうとしていることを述べた。これは前回述べたように「看護管理学」に情熱を傾けてきた友人,平井さよ子さん(2011(平成23)年3月30日没)からの私への宿題でもあると思う。そして,看護管理者という役割をもつ看護師が実践している臨床における看護をその射程にしていこうと考えている。これまでの私の「看護師の臨床知」に関する研究成果を含め,人材育成を担う「看護管理者」の視点からは検討されてこなかった,一人ひとりの看護師の育んでいる「知」を師長たちの実践のなかから探りたい1,2)。
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