特別記事
病棟師長の看護管理の現状と改革課題
坂梨 薫
1
,
安川 文朗
2
,
戸梶 亜紀彦
3
1広島県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科
2広島国際大学保健福祉学部医療経営学科
3広島大学大学院社会科学研究科
pp.216-222
発行日 2003年3月10日
Published Date 2003/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100801
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はじめに
病院組織のなかで,人的にも経費的にも看護職員がその多くの割合を占めている。したがって,看護の質を高め,リスクを低減させていくことは,患者の満足や病院の評価を高める要素の一つであり,そのためには,病院の1ユニットである病棟をいかに活性化させていくかが大きな課題となる。
しかし,その病棟のなかでは,さまざまな職種が相互に関わり合って患者サービスを提供しているため,病棟師長は,看護職員のみならず他職種との調整役の重責をも担いながら病棟管理を実践している。安全で安心な医療に向けて,看護の質・患者サービスの向上,リスクの低減,他職種との協働など多くの課題が山積している現状において,病棟師長が自分の受け持つ病棟をどのように認知し,そしてどのような管理を行なっているのか,また,どのような改善の必要性を感じているのか,病棟師長の実態を明らかにしたいと考え調査を行なった。
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