短期連載 ナースのストレスマネジメント・3
初期キャリアナースのストレス―必要なストレス対策
城戸 滋里
1
1北里大学看護学部・基礎看護学
pp.623-625
発行日 2010年7月10日
Published Date 2010/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101790
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今回は特に初期キャリアといわれている年代について取り上げてみたいと思います。ここでいう初期キャリアとは,5月号でも説明したとおり,経験7,8年目の20代後半までの看護師を意味する言葉として使いたいと思います。いわゆる中堅看護師という分類に入ってくる年代であり,特にストレスが強い年代といわれています。
ある文献によると,中堅看護師のストレス調査で高い順から,日勤リーダー業務(89%),夜勤リーダー業務(85%),責任の重い係活動の委譲(84%),急変時の対応・リーダーシップ発揮で係活動・リーダーとしての発言や医師との意見交換・状況を総合的にまとめ上司へ報告(80%前後),リーダーとして信頼されるようにする・リーダーとしての自覚・自己啓発・後輩フォロー・チーム医療間の問題を上司へ報告・医師への報告(70%台)だったという報告があります。この結果を見るだけでも,初期キャリアナースにはリーダーシップという役割が強く求められており,それだけストレスが高いというのが分かります。
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