プリズム
ナースとストレス
吉永 瑞枝
pp.233
発行日 1988年3月1日
Published Date 1988/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921936
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看護歴は7年,子供が2人,看護というものの奥深さが分かつてきて,いろいろな意味で興味深く,「頑張らなければ」と思う反面,毎日の私生活では子供に振り回されている.子供を産んで育てることで,人間的に豊かになった部分もあるのだが,一人前の人間に育てるということは並大抵のことではないとつくづく思う.
私が仕事でへとへとになっていても,子供にとってはそのようなことは関係ない.お構いなしに,とにかく構ってほしいのである.それも,私の身体の調子の悪い時に限って,子供が手の施しようもないくらい,泣き叫んだりするような気がしてしまう.「こらっ」と,つい叩いてやりたい衝動に駆られるのをぐっと我慢して,抱きしめてなだめてやると,やっと泣き止んでくれる.
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