特集 チームワークの中のストレス—チームを有効に機能させるために
臨床ナースのストレスを分析する
井部 俊子
1
1聖路加国際病院内科病棟
pp.999-1005
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920869
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新任のチャージナースの受けたストレス
頻繁になる電話の音,ナースコールの音,モニターの音,患者の状態の急変,医師への報告,ナースへの指示,入院相談室への連絡,ハウスキーピング課への依頼,患者との応対,病棟カンファレンスへの参加,業務の引き継ぎ,実習学生との話し合いなど,毎日の病棟はめまぐるしく忙しい.その中で看護チームの要(かなめ)となっているのが,ヘッドナース(主任)もしくはチャージナースである.チャージナースは,その日の看護チームの責任者であり,主任業務の多くを代行する.通常,副主任がその役割を担うことが多い.
筆者は,内科病棟の2つの看護単位を管理する立場にあるが,今年4月に人事移動があり,そのうちの1つの病棟の主任と副主任が新しく任命された.主任は,それまでその病棟の副主任であった者であり,副主任は,それまでその病棟のスタッフであった者である.彼女は院内で行われているリーダーシップトレーニングコースを終講している.資料1,2は新しい地位について2か月を経験した2人に,‘ストレス’について記述してもらったものである.これらを参考にし,中間管理者として臨床ナースのストレス対策を考えてみたい.
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