短期連載 ナースのストレスマネジメント・2
新人ナースのストレス対策―管理者に求めたい3か月までの早期ストレスマネジメント教育
城戸 滋里
1
1北里大学看護学部・基礎看護学
pp.537-539
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101769
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●望ましいストレス対策
前号で説明したとおり,新人看護師の心身のストレスは入職3か月の初期が最も高いという結果でした。ということは,新人看護師に何らかのストレス対策を実施するには最初の3か月までが適した時期で,この時期にしっかりとした対策を立てるかどうかがその後を左右する鍵になるということです。そして,ここで頭に入れておきたいことは,ストレスそのものが悪いという訳ではなく,すべてを取り除く必要はないということです。つまり,新人看護師にとって入職時期により徐々に課題が変化し,新たなストレスが生じることよりも,むしろ解消せずに持続するストレスがあることが問題で,これが長く続くとうつ状態に陥り,最悪の場合は早期離職に至る可能性があるのです。そうならないためのストレス対策としては,早期のストレスマネジメント教育を含む以下のような方法が効果的といえます。
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