連載 組織マネジメントツール バランスト・スコアカードの基本のキ 実践編[4]
委員会のBSCの作成ポイント
熊川 寿郎
1
,
高野 優子
2
,
古田 愛子
3,4
,
堀口 京子
2
,
原田 敦子
2
1国立保健医療科学院経営科学部
2東京都立豊島病院看護科4
3東京都立府中病院看護部
4前東京都立豊島病院看護科
pp.1026-1032
発行日 2004年12月10日
Published Date 2004/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100588
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シェアードサービスのコンセプト
21世紀に入り,情報通信技術と輸送能力は急速に発展し,消費者は世界中のどこからでも必要な商品やサービスを購入できるようになりました。世界は間違いなく「一つの市場」を形成しており,この厳しい競争環境のなかで企業は自社の競争優位を獲得するためにさまざまな努力をしています。
競争優位を獲得する一つの方法は,企業が自社と他社とを差別化できる中核的な競争能力であるコア・コンピタンス(Core Competence)を見極め,コア・ビジネスに集中し,戦略志向の組織体に変化することです。もう一つの方法は,企業の事業部門やグループ企業に共通するコアでない間接部門のサポート業務を一本化・共有化することにより,そのプロセスを効率化することです。このサポート業務を別組織化し,新しい組織のコア・ビジネスとしたものがシェアードサービス(Shared Services)です(図1)。
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