新連載 組織マネジメントツール バランスト・スコアカードの基本のキ 実践編[1]
都立豊島病院看護科へのBSC導入の経緯
熊川 寿郎
1
,
高野 優子
2
,
古田 愛子
2
,
堀口 京子
2
1国立保健医療科学院経営科学部
2東京都立豊島病院看護科
pp.782-787
発行日 2004年9月10日
Published Date 2004/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100750
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東京都病院経営本部の取り組み
東京都は,「365日24時間の安心を目指す医療」と「患者中心の医療」の実現を目標とする「東京発医療改革」を推進しています。2001(平成13)年12月には,「都立病院改革」推進の道筋を明らかにするため,「都立病院改革マスタープラン」を,2003(平成15)年1月には,同プランに基づき「都立病院改革」の内容をより具体化した「都立病院改革実行プログラム」を策定しました。
その一方で,診療報酬のマイナス改定が行なわれた2002(平成14)年度は,一般会計からの繰り入れを行なってもなお,30億円の赤字決算となりました。これは過去最大の赤字で,都立病院のあり方そのものが問われる危機的な状況を迎えました。そこで,2003年度は,病床利用率の向上,在院日数の短縮を図るなどこれまで以上に積極的に経営改善に取り組んだ結果,赤字は大幅に改善しました。
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