特集 バランスト・スコアカードで看護部組織を変革する
看護管理におけるバランスト・スコアカードの導入成果
高野 優子
1
,
古田 愛子
1,2
,
馬渡 法子
1
,
堀口 京子
1
,
熊川 寿郎
3
1東京都立豊島病院看護科
2東京都立府中病院看護部看護科
3国立保健医療科学院経営科学部
pp.379-384
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100162
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はじめに
東京都立豊島病院(以下,当院)は,106年の歴史を有する病院で,地域の医療機関と連携を進めながら,一般医療機関では対応困難な行政的医療や,高度・専門医療に取り組んでいる。当院は1995(平成7)年に建物の老朽化のため全面改築を行ない,1999(平成11)年に竣工して診療を再開,2000(平成12)年には病床数360床となり,現在に至っている。
当院のビジョンは「スマイル・セーフティ・スリム」,つまり「笑顔で質の高い医療」「究極のサービスは安全な医療の提供」「無駄のない効率的な経営」を目標に,患者サービスに取り組んでいる。
看護単位は15,看護職員数307名であり,看護科の目標は,患者,地域住民,看護実習生,地域医療機関などを看護科の顧客ととらえ,顧客満足を常に向上させ,顧客ロイヤリティを高めることである。その目標達成のために看護管理にバランスト・スコアカード(BSC)を導入した。
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