特集 バランスト・スコアカードで看護部組織を変革する
看護科安全推進委員会におけるバランスト・スコアカード導入の成果
堤 福子
1
,
加藤 美保
1
,
植松 由起子
1
,
戸井田 奈美
1
,
中 薫
1
,
高野 優子
1
,
熊川 寿郎
2
1東京都立豊島病院看護科
2国立保健医療科学院経営科学部
pp.392-397
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100164
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はじめに
医療安全の風土をつくり,安全に対する職員一人ひとりの意識を高めていくことは,医療現場の最重要課題である。東京都立豊島病院(以下,当院)では,医療事故・医療紛争の防止を目的に医療安全推進委員会が設置されている。そしてその分科会であり,同時に看護科の諮問委員会として位置付けられている看護科安全推進委員会がある。この委員会の責任者は看護科長であり,毎年,リーダー役の看護長のほか,各部署の看護長または次席・主任から委員を任命する。委員は各部署のリスクマネジャーを併任し,委員会は以下のことに関する活動を行なっている。
(1)医療安全推進に関すること
(2)医療事故およびインシデントレポートに関すること
(3)各部署のリスクマネジャーに関すること
(4)医療事故の情報交換に関すること
(5)啓発活動に関すること
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