特集 バランスト・スコアカードで看護管理のPDCAサイクルを回す
BSCで看護部のPDCAサイクルを回す―都立豊島病院看護科の取り組み
奥野 喜美子
1
,
馬渡 法子
2
,
藤井 美代子
2
,
高野 優子
3
,
熊川 寿郎
4
1都立豊島病院看護科
2都立豊島病院看護担当科
3前都立豊島病院看護科,現都立府中病院看護科
4国立保健医療科学院経営科学部
pp.387-399
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100602
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●都立豊島病院看護科の概要
都立豊島病院(以下,当院)は,一般医療機関では対応困難な高度・専門医療や社会的要請から必要とされる行政的医療も行なっている総合病院である。看護の特徴は,都立病院初の緩和ケア病棟を活用した末期がん患者に対する看護,精神科救急医療の看護,NICU,GCUを有し,地域周産期母子医療センターとしてハイリスク新生児の看護を展開している。
看護科の基本的な考え方としては,患者さん,地域住民,看護実習生,地域医療機関などを看護科の顧客ととらえ,顧客満足を常に向上させ顧客ロイヤリティを高めることをめざしている。その目標達成のために,リスクマネジメントについては2002(平成14)年度,看護管理については2003(平成15)年度よりバランスト・スコアカード(BSC)を導入している。
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