特集 現象学を語る
【臨床実践の現象学会第1回大会大ラウンドテーブルディスカッション「一緒に『現象学する』」より】
3.質的研究の正当性
研究の正当性とは何か
萱間 真美
1
1聖路加国際大学大学院看護学研究科
pp.581-583
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201183
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私は,論文が事実に基づいて書かれている限り,正当だと思っています。事実ではないこと,例えばプロットを考えてそれにあてはめて書くのは科学ではないと思いますが,私たちが予測し得ないデータである事実によって展開されている論文は当然正当であると思っています。
しかし,科学の世界には定着している言葉があります。量的研究をプロトタイプとしてデフォルトのように定着しているため,質的研究の場合は,既存の言葉との関連をきちんと説明しなければいけないと思います。
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