特集 教えて! 健診/検診“ホントのところ”—エビデンスを知り,何を伝えるか
健診/検診の理解を深める
スクリーニング,健診/検診,人間ドック—正当化されるために必要な基準
宮﨑 景
1
1三重大学医学部名張地域医療講座
キーワード:
スクリーニング
,
スクリーニングの害
,
過剰診断
,
健診
,
検診
Keyword:
スクリーニング
,
スクリーニングの害
,
過剰診断
,
健診
,
検診
pp.820-825
発行日 2020年5月10日
Published Date 2020/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226975
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎スクリーニングはプロセスである.
◎スクリーニングの評価としてWilson基準やFrame & Carlsonの基準が有名であるが,最近では潜在的な利益と害の大きさのバランスを比較する基準が推奨されている.
◎スクリーニングの害として,スクリーニング検査による負担,偽陽性,陰性ラベリング効果,過剰診断とヒューマン・シールド,偶発的腫瘍について知っておくとよい.
◎健診には定期健康診断,特定健康診査,一般健康診査があり,一方代表的な検診である癌検診は対策型癌検診と任意型癌検診に分けられる.
◎人間ドックの多くの項目は,規定もなく任意に定められている.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.