新春にあたって 明日の医療に期待するもの
看護技術の正当な評価を
達子 房
1
1国立東京第一病院
pp.30-32
発行日 1968年1月1日
Published Date 1968/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203266
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昭和42年12月1日より健康保険法の規定による診療報酬点数表の一部が再度改正になったのは周知のとおりである。配布された点数表に目をとおしてみると,従来よりかなり大巾に改正されており,特に手術料や処置料の一部は80%の増加がみられたようだ。その中の大体の項目は,1)初診時の基本診料39点が43点に増加され,従来の特定疾患に対する加算は廃止された。2)再診基本診料は7点より10点に引き上げられ,また新たに内科加算2点がつけ加えられた。3)入院時基本診療は1日につき㋑1カ月を経過しないものは51点より57点に,㋺1カ月以上3カ月未満までは45点より51点に,㋩3カ月以上の入院では41点より46点に加算されている。基準寝具は4点より5点に,基準給食は28点より32点になり特別食はさらに8点より9点となった。看護料金としてのいわゆる基準看護料は一類看護では1日18点より21点に,2類看護では11点が14点に,3類看護では7点が10点となった。その他4)検査,5)レントゲン診断,6)理学療法,7)手術料,といままでの18倍もの増加がみられ,従来の医療技術料があまりにも低かった点を一応の線まで引き上げていることが,注目されている。
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