連載 中医学で考える妊娠・出産の食養生・4
「むくみ」の食養生
和田 曉
1
,
髙島 系子
1医療法人「医食会」
pp.624-629
発行日 2007年7月25日
Published Date 2007/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101051
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
中医学からみたむくみのメカニズム
むくみは無視してよい症状?
妊娠中のむくみは,かなりの高率で起こる症状だといわれています。以前は,妊娠中毒症の症状の1つといわれていましたが,平成17年に妊娠高血圧症候群と名前が変わってからは,「むくみが直接妊娠に悪影響を及ぼすわけではなく,むしろ,妊娠中の生理的な反応である」という認識が広まってきています。
しかし,経験的に「よくないむくみ方」があると感じている助産師も多いようです。また,妊婦本人にとって不快な症状であれば,なんとかしたいと考える人も多いことでしょう。
むくみが妊娠中毒症の定義から外されて,安易な利尿剤の使用が減った反面,「よくないむくみ」の対処法に悩むケースが増えたのも事実ではないでしょうか。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.