連載 中医学で考える妊娠・出産の食養生・10
「風邪」の食養生
和田 曉
1
,
髙島 系子
1医療法人「医食会」
pp.72-76
発行日 2008年1月25日
Published Date 2008/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101153
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中医学からみた風邪
妊娠中の風邪は,まず予防から
当然のことながら,妊婦も風邪をひくことがあります。ふだんと違うのは「安易に薬が飲めない」ことです。もちろん,胎児に悪影響を及ぼすことがわかっている薬はそう多くはないので,むやみに神経質になる必要もないのですが,妊婦が「できるだけ薬は飲みたくない」と考えるのは当然のことです。
風邪は,基本的には自然治癒する病気ですが,ふだんより抵抗力が落ちていたりすると,こじらせたり,長引いたりすることもあります。咳が長く続くと,腹圧がかかるために「赤ちゃんは大丈夫だろうか」と心配になることもあるでしょう。
なお,少ないながらも,風邪のウイルスが胎児に影響を与えるケースもないわけではありません。まずは「予防」,かかってしまったら「早めのケア」を徹底することが大切です。
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