インタビュー
―海野信也氏インタビュー―産科閉鎖,医師不足,助産師不足の解決策を考える
海野 信也
1,2,3
1北里大学医学部産婦人科学
2日本産科婦人科学会
3産婦人科医師提供体制検討委員会
pp.980-986
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100435
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
産婦人科医師の動き
――(編集室)現在,分娩場所が閉鎖されていることが大きな社会問題になっています。早急にどのような解決策が考えられるか,また今後の周産期医療の方向性を,産婦人科医師のお立場からお話をうかがいたいと思います。
まずは,産婦人科医師の間では,この問題はどのように取り上げられていますか。
海野 正直にお話ししますと,日本産科婦人科学会のほうでも1年半ぐらい前から,非常に大きな問題だと思っていましたが,具体的にはいいアイディアがありませんでした。
去年の夏に,厚労省・文科省・総務省で,3省連絡会議で検討が始まりました。日本産科婦人科学会としては,10月から11月にかけて産婦人科医療提供体制検討委員会を組織しました。厚労省等と議論しながら,産婦人科医師としての考え方をまず打ち出すというのが,私どもの委員会の立場でした。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.