研究
開業助産師に求められている健康相談―福岡県助産師会の無料電話相談報告書の分析から
古田 祐子
1
,
鳥越 郁代
1
,
大町 福美
2
1福岡県立大学
2聖マリア学院大学
pp.999-1004
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100438
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緒言
電話はその簡便性,匿名性などにより,独自の有用な支援メディアになり,また,医療スタッフと家庭をつなぐ媒体として有用なものであるといわれている1)。これまでの調査では,退院後の褥婦を対象とした能動介入型(電話をかけて支援する)の電話相談調査2-5)により,その有用性が報告されている。
しかし,開業助産師への受動介入型(電話を受けて支援する)による健康相談の実態については,ほとんど明らかにされていない。受動介入型の電話相談は,利用者が相談相手を選択決定する必要性があり,今,開業助産師に何が求められているのかを明らかにする1つの指標となると考えられる。
現代社会のなかでの助産師の役割と機能を考えるとき,助産師の専門性が女性やその家族に必要とされていることが不可欠である。
そこで,現在の開業助産師に求められている健康相談の内容を明らかにすることを目的として研究を行ない,ライフステージにおける健康相談の一部が明らかになったので報告する。
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