特別記事
公衆衛生分野におけるナッジの活用と可能性—横浜市行動デザインチーム(YBiT)の取り組み
髙橋 勇太
1,2
,
村山 洋史
1,3
1横浜市行動デザインチーム(YBiT)
2横浜市健康福祉局
3東京都健康長寿医療センター研究所
pp.558-566
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201459
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はじめに
「ナッジ」(nudge)という言葉をご存じでしょうか。「人間の行動を変える仕掛け」として紹介されることが多く,まるで魔法のようなアプローチとイメージされている方も多いかもしれません。しかし,ナッジは魔法でも何でもなく,多くの行動科学や社会科学の研究で裏打ちされた科学的な理論です。本稿では,ナッジとは何か,ナッジを巡る世界と日本の動き,そして最後に横浜市行動デザインチーム(YBiT:ワイビット)の取り組みを紹介し,公衆衛生分野におけるナッジの活用と可能性について考えていきたいと思います。
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