連載 行動変容を導く ナッジの利いた保健活動・9
ナッジを実際に使ってみる
髙橋 勇太
1,2,3
,
村山 洋史
3,4
,
竹林 正樹
3,5,6
1横浜市鶴見区
2NPO法人PolicyGarage
3横浜市行動デザインチーム(YBiT)
4東京都健康長寿医療センター研究所
5株式会社キャンサースキャン
6青森県立保健大学
pp.760-766
発行日 2021年9月10日
Published Date 2021/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201734
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はじめに
第8回では,ナッジ実践の枠組みであるEASTの中の「T」,つまり「Timely(タイムリーに)」を紹介しました。
介入実施のタイミングを変えると,効果も変わります。最適なタイミングのナッジを設計するのがTimelyで,ポイントは3つあります。1つ目は,時間,場所,機会を考慮し,「タイミングを見極めること」。2つ目は,目の前の利益や楽しみに影響されやすい習性である「現在バイアスを踏まえること」。3つ目は,誘惑や困難に遭遇した際の「対処行動を事前に決めるように促すこと」。Timelyを活用することで,目標行動へと動きやすくなります。
第9回の達成目標
第9回では,今までのお話を踏まえた事例の紹介からナッジの活用方法を学び,以下を達成目標とします。
●ナッジに関わる理論やツールを実際にどう活かすかのイメージを持つ。
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