特別記事
新型コロナウイルスへの対応から考えたこと—「感染症を見て人を見ず」とならないために
岩室 紳也
1
1ヘルスプロモーション推進センター
pp.550-557
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201458
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
未知ゆえの苦難
2019年12月に中国武漢市で流行が始まったとされる新型コロナウイルス感染症(COVID-19:coronavirus disease 2019)。原因が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2:severe acute respiratory syndrome coronavirus)2)であることが明らかになる中で,保健医療福祉の現場の皆様は未知ゆえの苦難に疲弊しつつも,対応に奔走し続けられているのではないでしょうか。新型コロナウイルスが流行し始めてから数か月,この原稿を入稿してから1カ月半,状況は刻々と変わっていることでしょう。
今回,筆者は公衆衛生医,臨床医として,HIV/AIDSをはじめさまざまな感染症に関わってきた経験から,新型コロナウイルスとどう向き合えばいいのかを考え続け,ホームページ*1やSNS*2で発信し続けてきました。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.