連載 行動変容を導く ナッジの利いた保健活動・12【最終回】
保健活動におけるナッジの未来
髙橋 勇太
1,2,3
,
村山 洋史
3,4
,
竹林 正樹
3,5,6
,
赤塚 永貴
2
1横浜市鶴見区
2NPO法人PolicyGarage
3横浜市行動デザインチーム(YBiT)
4東京都健康長寿医療センター研究所
5株式会社キャンサースキャン
6青森県立保健大学
pp.1012-1018
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201784
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はじめに
第11回では,ナッジの限界や失敗事例を知ることで,より効果的に活用できるようになることを目標にしました。
ナッジは,これまで働き掛けが難しかった層の行動変容を導く可能性を持つ介入として魅力的です。しかし,前回述べたような「ターゲットにする行動によってナッジの利き方が違う」「思いがけない作用が生じる可能性がある」「他の事例と同じ効果が出るとは限らない」「単発的な介入の場合,効果の継続性に乏しいことが多い」といったナッジの限界を知っておくことも必要です。また,うまくいかなかった事例にこそ,次のナッジを成功に導くヒントが隠されている場合も多く,失敗事例の分析は重要です。
さて,ナッジの利いた保健活動を一緒に学んできた本連載は,いよいよ最終回になります。
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