看護教育の方法と課題 教育現場での悩みを解決するために・7
徴候としての目標—Pophamの方法
沼野 一男
1
1玉川大学
pp.54-59
発行日 1985年1月25日
Published Date 1985/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908062
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‘もう1つの調査’続き
前回は‘患者の痛みのわかる看護婦’のアンケート調査の結果のうち,Xという記号をつけたものについてだけしか書くことができなかった(前回の表2無照).Xの記号をつけた回答は,看護婦さんでなくても,医師,付き添い婦,患者の家族などすべての人に要求される行動であり,特に専門的な知識や技術がなくても,その気がありさえすれば,だれにでもできることである.私には,なぜこういう行動が看護教育の目標になるのか理解できなかった.
それに対してYという記号をつけた回答は,看護の専門的な知識や技術を持っていない付き添い婦さんや患者の家族にはできない行動である.医師は必要な知識はあるかもしれないが,技術という点では看護婦さんに劣るだろう.
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