特集 老人保健福祉計画策定のノウハウ
サービス目標量の算定方法
山本 和儀
1
Kazuyoshi YAMAMOTO
1
1大東市保健医療福祉センター
pp.95-100
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900741
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◆はじめに
今回このような特集が組まれたことは現在の保健・医療・福祉の動向に対して非常にタイムリーなことである.この老人保健福祉計画は今までにない全く斬新な発想に基づくものであるということはいうまでもなく,今後のわが国の保健・医療・福祉の方向性を示すものであり,かつこれらの各分野が有機的に結びつき,連携を密にしていくことの必要性を明らかにしたものともいえる.また,この計画は都道府県および市町村という自治体単位で,地域の特性に応じて計画が策定されるという地域性への配慮がなされるとともに,具体的なサービスの提供を行う市町村計画がその中心であるという市町村主義が明確にされ,法律上の計画として義務づけられた画期的なものであると考えられる.内容は将来必要とされる保健福祉サービス量を明らかにし,現在の状況を踏まえ,計画的に将来必要とされるサービス供給体制を整備していくというものである.これは各市町村の特徴や地域性をいかした計画づくりを行うということは論を待たないと思われるが,逆に今までにない各都道府県および市町村の独自性が表れると思われる.
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