教育研究レポート
看護学総論指導の方法と応用(1)
波多野 梗子
1
,
小野寺 杜紀
2
1日本女子体育大学
2神奈川県立衛生短期大学
pp.417-424
発行日 1976年7月25日
Published Date 1976/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907003
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I.看護学総論の位置づけ
1)考え方の基盤
看護学総論(以下‘総論’と略す)で何をどのように教えたちよいかを考えるためには,まず,看護学全体の中で,総論がどのような位置を占めているのかを明確にしておかなければなるまい.なぜなら,それによって,総論で教える内容や教え方も違うはずであるから.
新カリキュラムによる看護基礎教育が始まった当初から‘看護学は4本の柱からなる.すなわち看護学総論と成人看護学と母性看護学と小児看護学である’といわれた.それに対して,‘4本の柱ではなく,3本の柱(成人看護学,母性看護学,小児看護学)とその3本の柱でつくられた土台であり,屋根である看護学総論からなる’1)といった考え方も出されていた.
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