調査・研究
男子看護学生の看護職に対するイメージ―女子看護学生との比較
小野寺 杜紀
1
,
波多野 梗子
2
1埼玉県立衛生短期大学
2愛知県立看護大学
pp.970-976
発行日 1995年11月25日
Published Date 1995/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903732
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
看護は女性の仕事といった伝統的な見方が過去においては主流を占めていた.しかし保健士が法的にも認められたように,今や看護職は男性にも広く門戸が開かれつつある.そうは言うものの実際に看護職に入ってくる男性の数はまだ少ないのが現実である.看護職に男性を大いに受け入れ,男女が共に良い点を発揮して初めて,専門職としての看護の成長・発達が望めるのではなかろうか.
男性がなかなか看護職に入ってこない要因は男女の性役割と関連しており,歴史的なものであることが考えられる.しかし現在の社会の変動の中で,実際に教育にあたっている看護教師は,男子看護学生のおかれた状況,また彼らが何を考えているのか,女子学生と考え方がどのように異なるのか十分把握しきれてはいないのではないだろうか.これから更に男子学生の導入を図り,優秀な看護士・保健士を育て看護界での活躍を期待する上からも,男子看護学生の実態を正確に知って教育することが大切である.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.