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看護学生の学習および看護職に対する態度の発達的変化
波多野 梗子
1
,
森田 チエコ
2
,
小野寺 杜紀
3
1日本女子体育大学
2神戸市立看護短期大学
3埼玉県立衛生短期大学
pp.513-520
発行日 1982年8月25日
Published Date 1982/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907709
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はじめに
看護学生は,そのほとんどが将来看護婦として実務につくことを目的に,知識や技術の習得や,看護婦としてふさわしい態度を身につけるために看護学校に入学してくる.そして学生生活を通して,看護という(専門)職業へと社会化されていくと考えられる.2年または3年問の看護学校の学生生活の中で,学生は入学した学校にどのように満足し,適応し,学習への態度を示すのだろうか.更に看護婦という職業に対する態度や認識がどのように変容していくのだろうか.また実際に看護をすることに対して,どのように自信をもつようになっていくのだろうか.
これまで米国においては,看護婦の職業的社会化に関してはかなり注目され研究も行われている1-5)し,我が国においても看護学生がどのような動機や経緯で看護を勉強し始めていくかといった研究や,看護婦として看護という職業をどのように認識するようになるかについての横断的研究は多い.しかし,我が国においては,同じ学生が在学中学習への取り組みがどのように変化するのか,また看護職に対する態度や認識がどのように変化していくかについて,職業への社会化という観点から行われた縦断的研究はほとんどない.
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