進学課程における看護学総論学内実習のすすめ方 神奈川県立衛生短大の事例
Ⅴ.看護計画
波多野 梗子
1
,
森田 チヱコ
1
,
中西 睦子
1
,
小野寺 杜紀
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.317-333
発行日 1972年6月25日
Published Date 1972/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906593
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はじめに
看護をその対象である個人にあった科学的,合理的な‘患者中心の看護’として効果的に実践するためには,専門的な立場での看護技術の綿密な展開の計画が必要とされる.いわゆる看護過程の中の看護計画がそれであり,その意義は大きい.
患者にとって看護計画は,その時の患者の状態,医療の方針を考慮しながら個人のあらゆるニードにもとづいた看護の問題点を抽出し,看護の実施内容が定められ,個人の特性にあった看護が行なわれる.そして,予測される事態への事前の看護的対策により,状態の悪化を未然に防ぎ,患者の状態に応じ,適宜にその看護計画の修正・変更を繰り返しながら,適切な看護を行ない,患者およびその家族に満足される‘患者中心の看護’ができるように意図するものである.
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