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技術実習の実践と指導
田中 松子
1
1三重県立鈴鹿高等看護学院
pp.535-538
発行日 1974年8月25日
Published Date 1974/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906802
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はじめに
看護学院における技術実習の位置づけは,学院によってそれぞれ若干の違いはあるにせよ,どの学院においても実習の指導に苦心を払い,かなりの量の努力がされている.本学院は創立されて日も浅く,技術実習もようやく第3回目を終えた状態にあり,実習指導の在り方についてはこれまで熱心に検討を進めてきたが,満足しうる十分な指導が確立されるに至っていない.
本年度の技術実習を行うに際して,昨年度の反省から問題点を整理し,本年度は専任教員が指導の中心となるような指導に改めることにした.提起された問題点は種々あったが,実習のねらいであった‘患者のニードを把握し,個々に応じたケアについて習得する’ことが,学生側に十分理解されなかったという反省から,教員が直接の指導に当たる外,実習の系統立てを定着させるとともに,学生に‘考える看護’を実践させるために,実習期間中,学院において実習ゼミナールを行うことにした.
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