特集 知識と実践を結ぶ看護過程セミナー
看護者の役割―クリティカルシンキングと変化について
Elizabeth McFarlane
,
吉田 安子
pp.677-682
発行日 2001年8月25日
Published Date 2001/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902571
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クリティカルシンキングは,看護過程全体および,看護過程の各側面にどのように影響をもたらしているのだろうか.看護過程においてはクリティカルシンキングに関連した次の3つの能力が欠かせない.それは,①diagnostic reasoning(診断推論),②clinical inference(臨床推論),③clinical decisions(臨床決定)である(図1).
これらが意味するのは,①診断をつける時,起きている現象の理由となるものを見出していく時にクリティカルシンキングが必要である,②患者から様々な情報を収集し,その情報から臨床的に予想されることを考え,結果的にはこうなるであろうと,その結果を自ら想定していくにもクリティカルシンキングが必要であること,さらに,③何をするのか決定するにもクリティカルシンキングが必要であるということである.
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