特集 知識と実践を結ぶ看護過程セミナー
[座談会]看護過程セミナーで学んだこと
乙部 陵子
1
,
辻井 しず
2
,
羽賀 紀子
3
,
吉田 安子
4
,
住吉 蝶子
4
1岩手医科大学付属病院看護部
2藤田保健衛生大学病院看護部
3公立瀬戸旭看護専門学校
4札幌医科大学保健医療学部看護学科
pp.684-689
発行日 2001年8月25日
Published Date 2001/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902572
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参加のきっかけ
乙部 岩手医大病院で臨床経験は25年になります.助産婦ですが,最初は小児科病棟に1年,次に産科病棟に21年,その後は今のNICUに勤めて足掛け4年になります.看護学校で母性,小児の講義を15年ほど,年に数か月間だけ講師として講義してきました.
NICUでの経験で言いますと,そこで問題点をリストにあげようとすると,どうしても疾患に目が向いてしまう.スタッフは「NICUでは業務に追われて処置が多く,思うような看護ができない.また,していないのではないか」と言います.「本当に看護をしていないのだろうか」と,かねがね思っていました.500~600gの小さい児の呼吸を楽にするにはどうしようか,小さな身体の消耗を最小限にとどめて安静を保持するにはどうしたらいいのかと,看護婦それぞれが工夫している.しかし,スタッフには看護をしている実感がないのです.
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